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  • 色々なタイプから選べるオフィス賃貸ブログ:16/07/18

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    色々なタイプから選べるオフィス賃貸ブログ:16/07/18

    ぼくの父親は近所の子どもから
    「調子乗りのおっちゃん」と呼ばれている。

    パパは出勤時に
    登校中の児童にむかっておどけてみせる。
    それがお子さん達のツボにはまるらしく、
    みんな笑い転げるのだ。

    あたくしは、お子さんの頃
    恥ずかしくて仕方なかった。

    ある日、道の角を曲がると
    「ぐわあぁぁ」と叫びながら
    倒れるパパと目が合った。

    親父の目からは切羽詰った様子が伺え、
    あたくしはうろたえた。

    しかしふと前を見ると
    戦隊もののおもちゃを手にした娘たちがいる。
    パパは戦隊ごっこの悪役をしていたのだ。

    お父さんの切羽詰った様子は、
    いるはずのないムスメと目が合ったこと、
    しかしクライマックスの悪役が倒れるシーンを
    全うしなければいけないという責任感の挟間から生まれたようだ。

    おいらが大人になっても
    親父は喜々として近所の子供と遊んでいた。

    あたくしは親父の行動を諦めていたが、
    やめて欲しい気持ちはおさまらなかった。

    そんなお父さんが癌の告知を受けた。
    本人は手術を拒んだが、幸い転移もなかったので
    癌を摘出すれば短期間で治療可能、再発も無いとのことだった。

    家族全員で摘出を勧め、
    パパは文字通り泣く泣く承諾した。
    陽気なお父さんが泣くのを見たのは初めてだった。

    手術の日、おいらは施術後に立ち会えた。
    運ばれてきたパパは薄く麻酔が効き、目は半開き…
    その父親の前で主治医から成功した旨が伝えられた。

    ふと父親に目をやると、信じられない光景があった。
    麻酔で眠っているはずの父親の手がいつの間にか布から出て、
    ピースサインになっていたのだ。
    その場は笑いに包まれた。

    親父はいつでもどこでも
    「調子乗りのおっちゃん」だった。

    意識がほぼ無かろうが、
    家族に大丈夫だと伝えようとして動いた手…
    その温かさに笑っていたおれの目から涙がこぼれた。